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『遊技日本』

2019秋季セミナーを開催/余暇進

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余暇環境整備推進協議会(余暇進)は11月12日、東京都港区のホテルインターコンチネンタル東京ベイにおいて、令和元年度秋季セミナーを開催、194名が来場した。

秋季セミナーの講演に先立ち、笠井会長から開会の挨拶、警察庁生活安全局保安課の齊藤敬之課長補佐による行政講話が行われた。今年度の秋季セミナーでは、会員の事業に資する情報の共有に重点を置いた内容を企画。具体的には規則改正以降、営業を取り巻く環境の変化をはじめ、業界に山積する数々の課題が顕在化している中、業界団体の代表者に呼びかけ、パネルディスカッションと講演を通じ、業界の情勢と先行きの見通し、諸問題への対応について見解や状況を聴講した。

開会の挨拶として笠井聰夫代表理事・会長は、「IR法、依存症対策基本法が制定され、遊技産業の置かれた環境はここ一両年、大きく変わりました。規則改正で遊技機の入れ替えを余儀なくされましたが、一部出回っている新規則機の人気はいま一つで経営を圧迫しているとも聞き及んでいます。また、依存症対策推進基本計画の策定を受けてさまざまな取組みが業界に課されました。こうした関係法令、規則の改正と環境の変化に対して、業界は一丸となってとりあえずの対応をしてまいりましたが、解決すべき課題は数多く残されたままであります。マンモス産業、そして大衆娯楽の殿堂である遊技産業がこの厳しい環境をどう乗り越え、どう立ち行こうとしているのか、世間が大きな関心を持って注目していることは間違いありません。ラグビーワールドカップの余韻はなお冷めやらずといった感がありますが、大会はワンチームという至言を残してくれました。昔から天の利、地の利よりも人の和こそ勝利に連なると言われています。本日のセミナーがメーカー、販社、ホールが文字通り垣根を超えて業界の総意形成と結束の一助になることを願ってやみません。」と述べた。

笠井聰夫会長

第一部では、パチンコ遊技機メーカー団体の日本遊技機工業組合(日工組)の筒井公久理事長、回胴式遊技機(パチスロ)メーカー団体の日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)の兼次民喜理事長、パチンコ遊技機販売業者団体の全国遊技機商業協同組合連合会(全商協)の林和宏会長、回胴式遊技機販売業者団体の回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商)の大饗裕記理事長を招聘し、パネルディスカッション「[全機連4首脳に聞く]令和の幕開けと産業の分岐点 新時代へのヒントを読み解く」を行った。司会は当協議会の金海基泰常務理事が務めた。

パネリスト(左から)日工組・筒井公久理事長、日電協・兼次民喜理事長、全商協・林和宏会長、回胴遊商・大饗裕記理事長、司会:余暇進・金海基泰常務理事

遊技機の開発製造とその販売・流通を担う4団体の代表者が一同に集い、司会から提示されたひとつひとつのテーマに4者が応答する形式でディスカッションは進められ、活発な発言と意見交換が行われた。

ディスカッションは、新台遊技機の販売状況から中古遊技機の流通量の推移からはじまり、パチンコとパチスロで新規則機の普及率の違いや、新規則機の普及と密接に関係するゲーム性の向上に関する日工組・日電協の努力や、管理遊技機・メダルレス遊技機のリリースに向けた進捗状況について話を聞いた。いずれも遊技機関連の話題となる貴重な内容で、特に今後の新台購買を左右するゲーム性の向上に関しては聞き逃しの無いようメモを取る参加者の姿が目立った。

また、循環型社会の実現とそれに対する遊技産業としての寄与という意味で、社会的責務でもある遊技機の廃棄処理問題についても真剣な眼差しが向けられた。平成30年2月に施行された改正遊技機規則により、改正前の規則に基づき製造された遊技機の設置期限は概ね令和3年1月末までとされており、残すところ1年と2ヶ月余りとなっている。本年8月末現在の遊技機設置状況調査によると、旧規則機の設置台数はパチンコとパチスロを合わせ約340万台にも上ると言われている。設置期限までの残り14ヶ月で均等に総入替が行われたと仮定すると、月間平均で約24万台の遊技機が排出されることとなる。遊技産業では遊技機の適正なリサイクル・廃棄処理を長年取り組んで来た結果、これまで大きな問題もなく着実にリサイクル率を向上させてきたが、前述のように現時点で均等に遊技機の排出が行われたとしても、約24万台もの規模を毎月処理するには相当の苦労を要することが予想されている。このため本ディスカッションにおいて、パチンコホールや遊技機販売業者にあっては適宜排出を行うよう呼びかけがあった。

第二部では、パチンコホールの全国組織である全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)の阿部恭久理事長から「遊技産業の今後に向けて」との演題で講演。

全日遊連・阿部恭久理事長

阿部理事長は業界の現状を好転させて行くには「業界が一丸となった行動を取ることが将来に向けた方向性を明確にできるものと考えている」と大同団結を呼びかけつつ、全日遊連における議論の内容や依存対策に向けた取組みについて話した。

全日遊連では現在、ホームページ「KENZEN777」において遊技客をはじめ広く社会からの声を集めている。ここに寄せられた情報のうち、パチンコ・パチスロ遊技に対する要望や意見を参照すると、過去と比べて遊びづらい状況にあることを指摘するものが多数に上っていることが紹介された。遊びづらさの改善について、かねて全日遊連では遊技環境を変えていく必要性を訴えている。遊びやすさを求めていくためには複数の要因の改善が必要だとしながら、多くの遊技客が遊びづらくなったと感じている賞品交換機会の低下を救い、遊技客・店舗双方のバランスを整えることが肝要であるとの考えを示した。

また業界全体の懸案事項となっている依存問題への取組みに関して、海外のカジノで実践されている依存防止の取組み状況やその考え方について視察等を通じて情報の収集を行いつつ、諸外国と日本国内の対策との比較をはじめていることを紹介した。「遊技産業として依存問題の研究を進めつつ、より良い依存対策を模索して行きたい」との話が聞かれた。

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