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2019年度参加人口、ほぼ横這いで推移/グローバルアミューズメント

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グローバルアミューズメントは4月23日、都内品川区の本社会議室にて、「パチンコ&パチスロ年代別参加人口調査2019」のプレス報告会を開催。2014年から継続的に実施されているこの調査では、3ヶ月に1回以上遊技したと回答したプレイヤーを参加人口と定義。今年3月14日~19日にかけて全国30,000人(20代以下、30代、40代、50代、60代の男女×各概ね3,000人)を対象にインターネットで実施した。

調査の結果、パチンコ参加人口は昨年比3.5万人増の956.2万人、パチスロ参加人口は昨年比11.0万人増の754.6万人。パチンコ・パチスロ両方を遊技する重複人口は674.6万人で、パチンコ遊技者の70.6%がパチスロを、パチスロ遊技者の89.4%がパチンコを遊技した結果となった。この結果を受け、同社の青山真将樹代表取締役は「2018年はMAXタイプが撤去された後の2017年に比べ、環境変化が少なかった。同様にパチスロも旧基準機の構図が変わらず、年間を通して市場が停滞していたことも影響しているだろう」と推測した。

年代別を見てみると、男女30代・40代・50代がパチンコ・パチスロ共に増加傾向にあり、特に男性40代・50代のサラリーマン世代の増加が目立った。これは、市場全体の機種構成が変わらなかったことによる遊び易かった遊技環境に加え、団塊ジュニア世代が40代後半に差しかかり、脱・子育てに差し掛かったライフスタイルも要因であると分析。

また、パチンコ参加人口の23.5%、パチスロ参加人口の22.7%の月10回以上遊技者層では、男性20代・30代比率が最も高く、その点について同氏は「メーカー、ホール共に若年層中心の商品リリース、商品購入を選択している傾向。狭くて流動性の高い客層をターゲットとしているため、安定稼働機が生まれにくい状況になるだろう」と指摘した。

地域別では、九州・沖縄、東北などの地方商圏が増加傾向にあった一方で、首都圏・近畿など都市型商圏が減少した。過去4年推移で見てみると、北海道のパチスロ参加率が4年連続で増加、次いで東北・北関東も3年連続で増加傾向にある。これらはイベント実施地域であることから継続的に増加したとみており、各地域における規制強化の流れからも今後のパチスロ参加動向に懸念を示した。

喫煙率においては、前年比で喫煙率が0.9ポイント増の48.0%。特に男性20代・60代の喫煙率が上がっており、世間の流れと逆行する結果となった。店舗が完全禁煙になった場合、非喫煙者は44.6%が「利用が増えると思う・やや増えると思う」と答えており、喫煙者では54.1%が「減らすと思う・やや減らすと思う」と回答。同氏は「喫煙者の常連を中心に、遊技客のマナー向上の促しが求められる。店舗減少に歯止めがきかない今、特に地域の3番手以下は積極的に取り組むべき」と今後の課題を述べた。

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