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「ネットで6号機を盛り上げる」、国本新社長が就任挨拶

投稿日:2019年3月19日 更新日:

国本昂大代表取締役社長

ネットが3月18日に都内港区のDMM.com本社で開いたパチスロ新台「天晴!モグモグ風林火山 全国制覇版」のプレス発表会で、新代表取締役に就任した国本昂大氏が、約10年振りとなる同社復帰の経緯や、今後の事業展開に懸ける想いを語った。

国本氏は東京大学法学部卒業後、日本興業銀行(現在のみずほ銀行)への入行を経て、1997年にネットの専務取締役に就任。就任後は、全国に同社の営業拠点を次々と開設し、完全直販体制へと移行することで、遊技機の適正価格での販売やリフォーム機の販売など、業界に先駆けて様々なビジネスプランを手掛けた。また開発面でも、同氏は責任者を兼任。その時代に同社ではCT機、大量獲得機、ストック機など、4号機を代表するゲーム性を搭載したパチスロ機を、次々に市場へ投入した。2011年に同社専務取締役を退任後は、司法試験に合格して弁護士として活躍する一方、様々な分野の企業で経営をサポートするなど、多方面の経営でその手腕を発揮していたという。

復帰の経緯について国本氏は「6号機の規則改正が発表され、業界が暗く落ち込んでいる時期に、ネットの社員から、もう一度、陣頭指揮を取って欲しいと相談を受けた。彼は非常に信頼のできる社員で、その彼が言ってきたので、悩んだ結果、ネットで6号機を盛り上げていこうと決めた」と述べ、さらに新たなパチスロ開発パートナー企業との出会いも、復帰を決めた理由の一つと話した。

社内における自身の役割については、社員やパートナー企業のポテンシャルを最大限に生かせる環境構築にあるという。「ネットの社員は個人個人、非常に優秀だが、それを生かせる環境という部分が足りなかった。5.9号機も頑張っていたが、成果を挙げられなかった原因はそこにあるのではないか。環境設定には信頼関係が必要だ。これは対パートナー企業という点も同じで、信頼関係を軸とした環境設定は僕にしかできないと思っている。頑張っていきたい」(国本氏)と語った。

今後のパチスロ機開発については、同社と開発パートナー企業とのタッグにより、これまで同社が手掛けていたパチスロ機以上の面白さを追求していく。「4号機時代は、スペックをどうするかである程度勝負できた。6号機はスペック以上に映像やゲームとしての面白さが重視される。ネットが考案したスペックをベースに、パートナーが徹底的に面白いモノに仕上げ、6号機市場で勝負していきたい」(国本氏)と話した。

同社では、2021年1月末までに5号機から6号機へ完全移行しなければならないパチスロ市場の動向を踏まえて、開発体制を刷新させた。年間3~4タイトルを低予算、短納期で開発していた5号機時代を見直し、今後は、パートナー企業との提携により年間8タイトル以上の市場投入を可能とする開発体制を確立した。

また販売面においても、ホールの導入リスクを軽減したレンタルプランを用意。レンタルプランは、初期導入費用13.8万円/台で、導入月と翌月の最大2ヵ月設置できる。その後は、レンタル更新、減台、解約など、月単位で対応が可能。設置台数は、最低4台以上からとなる。従来の新台価格では複数台数の導入にリスクが高いと感じるホール側の事情、バラエティなど小台数の設置では固定機種に比べて高設定に期待できないというプレイヤー側の事情を考慮したプランとなっている。

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