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高射幸性パチスロ機の増加現象に、是正指導求める/全日遊連

投稿日:2019年3月15日 更新日:

全日遊連は3月13日、都内港区の第一ホテル東京で全国理事会を開催。冒頭の挨拶で阿部恭久理事長は、高射幸性回胴式遊技機が昨年12月より2カ月連続で増台している件で、改めて各理事に対し「一貫して減少傾向に努めるよう指導すること」を求めた。

同組合は昨年11月、パチスロ6号機の供給不足等を理由に、今年1月31日時点で高射幸性回胴式遊技機の設置比率15%以下としていた自主規制の期日延期を決議した。その際、付帯事項として「高射幸性回胴式遊技機の設置比率は一貫して減少傾向となるよう努めること」「いわゆる“立ちスロ”と呼ばれるような射幸性の抑制に向けた取組を逃れるための増台行為を行わないこと」を定めた。

しかし、日電協が毎月算出している推計値では、高射幸性回胴式遊技機の設置台数が、昨年12月から2カ月連続で僅かながら増加(※本誌調べでは11月末:29万86台、12月末:29万1,539台、1月末:29万1,795台)。付帯事項に沿わない推移が続いたことから、阿部理事長は出席理事に是正指導の徹底を求めた。

なお延期した期日の再設定について、理事会後の記者会見で阿部理事長は「今の6号機の出荷状況を見ると、闇雲には決められない」とコメント。撤去しなければならない台数に比べて、今なお供給台数が少ないというのがその理由だ。全日遊連調べによると、今年1月末までに型式試験を通過した6号機は110型式あるが、発売しているのは16型式(3月5日時点)、台数にして約13万台だという。

また阿部理事長は、現在の供給不足が、経過措置満了時期の入替にも悪影響を及ぼすことを懸念。「再来年の1月末には、旧規則機が全てなくなる。いち早く、入替しやすい環境を準備していかないと、その時のホールの費用負担はものすごい。今、入替が進んでいないことは、後に、どんどんしわ寄せされている状態」と話す。

全日遊連では、パチスロ機の入替環境を良くするため、一部のメーカーとの間で、低価格遊技機実現への取り組みを始めた。阿部理事長は「現在、入替費用が掛からなくて、どうにか利益が出ているお店もないわけではない。それが入替せざるを得ない場合に、どうなるかという問題もある。そういった時期に低価格機は必要不可欠だ。この点について、あるメーカーが名乗りを上げ、取り組みが始まったというのが現状」と説明した。

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