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「新規則における遊技機開発および運用」をテーマに講演

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余暇進は9月11日都内千代田区の在日本韓国YMCA アジア青少年センターにおいて、第174回理事会ならびに9月度部会を開催した。

今回の部会では、遊技機の販売などを手掛けるインテグレート株式会社(近藤克哉代表取締役社長)から、遊技機開発の企画等を担当する工藤潤一氏を講師に招き、「新規則における遊技機開発および運用」のテーマで講演を聞いた。

はじめに工藤氏からは、今般の市場動向を振り返り「ユーザー思考」と「メーカー動向」にわけて考えた場合、ユーザー思考とリリースされる遊技機の開発意図のミスマッチは無かったのかと疑問提起があった。

具体的には、パチンコ・パチスロユーザーの思考は負けたくはないし、長く遊びたいという思考を持っている。これに対して、メーカーの遊技機開発における意図は、新基準機では設定が搭載できることから、いわゆる甘デジでも設定搭載が必要なのかの論議が足りていないのではないか、と話した。

遊び易さが求められる甘デジに対して、プレイヤーは遊びづらい設定が搭載されているとネガティブに捉える向きがあるため、ターゲットがどのようなプレイヤーなのかを想像すれば、もっとプレイヤーに訴求できる遊技機を開発できるだろうと話した。

プレイヤー思考としては、パチンコの旧基準機にあって、新規則機ではなくなる大当たり1回の最大出玉が2000個のスペックについても、出玉による魅力は否定しないが、ゲーム性として初当り出玉が小さく、継続終了時の出玉も小さい仕様を、プレイヤーは悪いイメージとして捉えがちではないかと紹介。どのような大当たりであっても最低でも一定の満足が得られる仕様を考えることも肝要だろうと、メーカー関係者に一考を促した。

一方、ホール営業においては旧基準機から新基準機へ適時移行していくこととなるが、他方で低貸し営業のシェアが高い点を指摘。ここでもユーザー思考との乖離が挙げられる他、諸々の運営上の問題があって現象として現れたものだと見解を伝え、営業方法の内容も含め、新規則機の射幸性にあった取り組みを考えて行くべきだろうと話があった。

インテグレートの工藤潤一氏

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