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乳児死亡事故で、改めて防止対策呼びかけ/全日遊連

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5月11日、山口県内のパチンコホール駐車場で、乳児の車内放置死亡事故が発生。これを受けて全日遊連(阿部恭久理事長)では、都道府県方面遊協を通じて、全国のパチンコホールに子どもの車内放置事故防止対策の徹底を呼び掛けた。

防止対策は、ホール店長など現場スタッフによる店舗駐車場の巡回や、事故発生を想定した定期訓練、店長から従業員への注意喚起、店舗内のポスターやチラシ等の広告物に「子ども連れでの入場のお断り」を表記することなど。合わせて、ホール企業の経営者や幹部に対しては、店舗責任者への事故防止に向けた啓もうと意識付けを求めている。

全日遊連を中心にホール系5団体では、これまでも子どもの車内放置死亡事故の防止に向けた対策を徹底していた。こうした対策もあり、直近2年間でパチンコホールにおける子どもの車内放置死亡事故は発生しておらず、また、昨年度(平成28年4月~平成29年3月)において、ホール側が駐車場の巡回で子どもの車内放置を発見し、事故を未然に防いだことは26件34名あった。そして、今年は4月と5月の2カ月間で13件18名の事故未然防止報告があったという。

今回の事件を受けて同組合では「何よりも大切なのは『お子様連れのお客様の駐車場そのものへの入場禁止』であり、スモークガラスの使用や、日除けシート等で窓を覆った車両については外部から車内の状況が見えにくく車内放置が行われるおそれが特に高いため、駐車場巡回時には『懐中電灯等を用いて1台1台確実に車内点検する』ことを肝に銘じ、子どもたちが二度と悲しい事故に巻き込まれないご理解、ご協力を」と、改めて全国の組合員ホールに指導した。

なお今回の事件では、発生当日の山口県内の最高気温は25.7℃に達しており、警察は、事件発生の翌日、乳児を熱射病で死亡させたとして、保護者を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕している。

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