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【コラム】謎の誤差玉の正体とは…/CRAナカムラ

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●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若232
はい皆様、いったいいつになったらストーブを押入れにブチ込めるのか、もう5月になろうというのにまだ暖房が絶対必要な東北から、今週も謎のオッサンがぱちんこ愛をお届け致しますですハイ。

パチンコ屋で働き始めて、店長まで登るに際して避けて通れないモノとして「計数管理」があります。一般の方にはあまり馴染みがないんですが、パチンコ・スロットの一台一台やジェットカウンターとかは全て、事務所のホールコンで玉の出入りのデータの他にも、大当りやスタート数を吸い上げて管理しているんです。昔のホールコンはただ数字を表示するだけだったんですが、今のはその数値を分析して警報出したり、傾向から予測までしてくれるらしいが、ボク自身はそこまで高性能なのは触ったことないんで、あまり言及しないでおきましょう。

さて、その計数管理において、よく社員を悩ませるのが「誤差玉」というワード。これは店の外から玉やメダルを持ち込まれたり、店の計数設備に不備があったりしたら出てくるんだが、コイツの厄介なところは…

( ゚Д゚)閉店まで分からん!

って事である。

今やパーソナルシステムが発達してるのでそうでもないだろうが、ボクらの時代はパチンコもスロットも箱積み上等なので、閉店前にお客さんの交換ラッシュと同時に…

( ゚Д゚)うわっ誤差玉が赤になった!

ってな事が多々あった。

「赤」とは、簡単に言うとホール全体で「貸し出した&台から出た玉より多く計数(打ち込み含む)された」という意味で、要は持ち込みゴトかどっかの台の払い出し異常か、台から信号送る配線が逝ってるのか、シマ側の設備の問題か……

まぁすぐにはハッキリしないことが多くて、本気で原因追求しても翌朝まで判明しないなんてのもザラ。

なので、赤でも数百個程度なら

( ゚Д゚)うむ…とりあえず様子見で。

ということでスルーして、続くようなら考えるのがボクにとっての普通。

元々、ホールでは毎日落ちてる玉を磁石棒で拾ってシマの中に捨てる分があるので、基本的に微黒が正常値になり、少しでも赤になること自体が本来はダメなんだけどね…。

で、そんな中で関西の店長時代、普段はほぼ無かったのに、急に誤差玉が出始めた時期があった。

それも、短期間で赤と黒両方が入り乱れて異常値を叩き出している。

( ゚Д゚)はぁぁん!?

もちろん誤差玉無しの日もあって、赤だけ!とか黒だけ!とかなら点検するポイントも絞れるが、日によって赤だったり黒だったり正常だったり…

( ゚Д゚)なんじゃこりゃ!

な状態で、閉店後のジェットカウンターに何回も同じ個数流して計数ミスが無いか確認したり、データ的におかしな事になってる台が無いかピックアップしたり、台の配線を見直したりしたが…

( ゚Д゚)まっったく異常ナシ!

で、赤黒入り混じり誤差玉が出始めてから2週間くらい経ち、深夜に釘と設定してから誤差玉の原因究明をしていたある日、

( ゚Д゚)あー疲れた。コーヒー飲も。

と、自動販売機に100円入れて何気なーく横を向いた時に、目に入ったのはコインロッカー。

ジジババの客がメインで、近くにスーパーやしまむらがあるのでロッカーは必須アイテムで、当時抱き合わせで買わされたCR大○険島よりロッカーの方が高稼働だった。

( ゚Д゚)何個か鍵ないのがあるじゃん。

鍵が無い=使用中で、本来なら閉店後のホールではほぼ有り得ない事。まぁ鍵失くして放置されてる場合もあるだろうし、明日社員に点検してもらおうと思った矢先、ナカムラは見た!

手前の方に上着がぐちゃぐちゃに放り込まれているが、その奥!

( ゚Д゚)んーーー?

グレーの半透明になっている扉の奥を凝視すると…

( ゚Д゚)メダル箱??

つづく

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

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