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【コラム】マカオ・コタイ地区に大型IR「グランドリスボアパレス」開業(WEB版)/勝部悠人

投稿日:2021年9月27日 更新日:

群雄割拠の状況にあるコタイ地区では、老舗のSJMリゾーツといえどもチャレンジャーの立場だ。コタイ地区の中でも、中核にあたるエリア(いわゆる「コタイストリップ」及びタイパ島の市街地に近い場所)は早い段階から進出したサンズチャイナ、ギャラクシーエンターテインメント、メルコリゾーツ系のIRに押さえられている。グランドリスボアパレスの立地は、中核から離れたコタイ地区の東側(マカオ国際空港寄り)で、いわば「辺境」だ。知名度抜群のリスボアブランドを掲げているとはいえ、集客には競合IRと比肩する魅力的な施設づくりと強力なプロモーションが必要になるだろう。現時点では、集客策の一環として中国本土との陸路の玄関口に加え、マカオ半島の旗艦施設となる「グランドリスボア」及び「ホテルリスボア」との間に無料シャトルバスを運行している。

グランドリスボアパレスの南側に隣接する区画にはSJMリゾーツ社と関係の深い企業が運営するカジノを併設しないテーマパーク型リゾート施設「リズボエタ」があり、相互補完的な連携が図られるものとみられる。北側に隣接するのは競合社が運営するIR「ウィンパレス」で、連携の可能性は未知数。東は新交通システムの車両基地や車検場、西は政府のスポーツ施設となっており、連携は望めない。

コタイ地区は開発から約20年を経て新規リゾートの建設ラッシュが一段落し、成熟期を迎えたといえる。今後は既存IRのリノベーションや拡張が中心となる見込みだ。目下、マカオの現行カジノ経営コンセッションの満期が刻一刻と近づいている状況。コタイ地区には未開発地も少し残っているが、更新ではなく再入札とされる次期コンセッションの開発用地をどうするのかという点も気になるところだ。

マカオ・コタイ地区に新規開業した大型IR「グランドリスボアパレス」

マカオ・コタイ地区に新規開業した大型IR「グランドリスボアパレス」=筆者撮影

■プロフィール
勝部 悠人-Yujin Katsube-「マカオ新聞」編集長
1977年生まれ。上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業後、日本の出版社に入社。旅行・レジャー分野を中心としたムック本の編集を担当したほか、香港・マカオ駐在を経験。2012年にマカオで独立起業し、邦字ニュースメディア「マカオ新聞」を立ち上げ。自社媒体での記事執筆のほか、日本の新聞、雑誌、テレビ及びラジオ番組への寄稿、出演、セミナー登壇などを通じてカジノ業界を含む現地最新トピックスを発信している。https://www.macaushimbun.com/

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