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【寄稿】伸び代の話/POKKA吉田

投稿日:2020年11月30日 更新日:

先月途中から6号機の試射試験の方法が変更となったことは、6号機の性能にとっても悪いはずはない。しかしそれがどこまで伸び代を持つものかはこれから出てくるであろう6号機群を観てからでないと判断は難しい。しかも市場は5号機と6号機の混在市場であり、今まさに凱旋、沖ドキが撤去あるいは撤去されようとしており、全体の業績にとってプラス転換するほどのものとは思いづらいことから、6号機のこれからの伸び代が5号機撤去の負の影響をどこまで解消してくれるか、という話になってくる。

いずれは、それは来年12月以降だが、改正規則機だけの市場に完全にシフトすることになる。このため、向こう1年以内に廃業をしない限り、6号機の今後についてはどの店にとっても重要となるのは間違いない。市場的には5号機はすべて稼働好調で6号機はすべて稼働低調ということではないことから、6号機の改善要素が出てくることは単純に喜ばしいことには違いない。

ぱちんこの方は、ぱちんこそのものが良くなっているという実感は私にはまったくないが、パチスロ島の収益性悪化によって相対的にぱちんこ島に収益依存度がシフトしている店が増えている印象は持っている。こちらも同様に来年12月以降はすべて改正規則機になっていることから、今後の改正規則機市場の伸び代は重要だ。ちょうど年末年始は役物系のぱちんこ新機種が多く導入されていく予定だが、これらの可能性も導入されてからの判断ということになるだろう。

21世紀会の決議で撤去される旧規則機は、PS共通してロングラン機種ばかりである(そうじゃなきゃ、既に撤去された後だ)。その意味では、撤去が一時的に収益構造を悪化させることは間違いない。その悪化分をいくらか補填できるような改正規則機の伸び代の確保が今の我々にとっては最も重要なことになっていくだろう。

遊技機や遊技機性能がすべての店舗間格差を決めるものではないが、市場全体の動向を強く左右するものであることも間違いない。こういった「伸び代」を今からあといくつ獲得できるか、これに注目していきたいと思う。

■プロフィール
POKKA吉田
本名/岡崎徹
大阪出身。
業界紙に5年在籍後、上京してスロバラ運営など。
2004年3月フリーへ。
各誌連載、講演、TV出演など。
お問い合わせ等は公式HP「POKKA吉田のピー・ドット・ジェイピー(www.y-pokka.jp)」か本誌編集部まで。

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