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【特別寄稿】特殊なスペックのぱちんこ機について/鈴木政博

投稿日:2020年9月25日 更新日:

ここ最近において、いわゆる「遊タイム」搭載機の発表、導入が相次ぎ、コロナ禍の中ではあるものの、ぱちんこ機が盛り上がりを見せている。そんな中、遊タイム以外の部分でも、少し変わった見せ方やスペックの機械が多数発表された。今回はこれらの性能や特徴はどのようなものか、考察してみたい

1. 大当たり1回分の出玉の見せ方
新基準機となり1回の最大出玉が1,500個となったが、旧基準機の経過措置延長もあり、最大2021年11月末までは、1回の最大出玉2,400個の機械の設置が残る見込みだ。そんな中で、1回の出玉が2,000個以上あるような「見せ方」を採用している機種がいくつか発表されている。

まずはSANKYO製「Pフィーバーゴルゴ13 疾風ver.」について。こちらは一種二種混合タイプで、特図2の大当たりはオール1,500個となっている。右打ち中の小当たり確率は約1/1.7、特図2の保留は1個。初当たりの65%は、小当たりするまで続く電サポで、事実上次回確定となる。

右打ち中に小当たりを引くと、V入賞で1,500個大当たりとなるが、この時に残保留1個でも小当たり又は大当たりを引いている場合、液晶表示上は「3,000個大当たり」としている。つまり「当該1,500個+次回転1,500個」を1つの大当たりに見立てて、あたかも1回の大当たりで3,000個も出るかのように表現するというやり方だ。

この機械では「電サポ中の大当たり後は時短0回」「非電サポ中の大当たり後は電サポ次回」のように振り分けているため、結果として「3,000個獲得後は次回大当たりまでの時短」となり、残保留で引けなかった場合は「1,500個獲得後は右打ち終了」となる。これを、小当たり1/1.7かつ1/319引けない確率が約40%なので「1,500個大当たり→約40%」、残保留が当たっている確率は約60%なので「3,000個大当たり+次回確定→約60%」というように説明している。

次に平和製「Pルパン三世 復活のマモー」だ。こちらは新筐体のサウンド面などで非常に注目が集まっている機種で、現時点ではスペックの詳細は明らかでないものの、出ている情報ではこちらも「2,000個大当たり」という見せ方をしている機種だ。右打ち中の特図2は「10R・1カウント(ほぼ2個入賞)・賞球15個」で約300個の大当たりが100%を占めているが、全て次回確変であり、7回リミット付きだ。つまり右打ち時に特図2で大当たりした場合は、初回のリミッターを食われている場面を除き、大当たりした場合は必ず「約300個×7回=2,000個」の大当たりとなる。リミットに達すると23回+残保留4個の時短となるが、低確率は約22分の1なので、この計27回で71.5%は引き戻す計算となる。これを「2,000個×継続率71.5%」という見せ方にしている。

2. 確変を役物抽選で決める
いわゆる「V確」と呼ばれる機械は数多くあるが、現在市場に出ているほとんどの機種は「絶対にVに入らない大当たり」と「ほぼ確実にVに入って確変となる大当たり」にあらかじめ分けているものが主流だ。ただし、もし実際にVに入賞させなければ確変とならない。この「Vに入賞するか否か」という振り分けを役物でガチでやっている機種がディ・ライト製(大一商会)「Pおそ松さんの頑張れ!ゴールデンロード625VER.」だ。

例えば三洋物産製「CRスーパーわんわんパラダイス おかわりVer.」でも「おかわりチャンス」として、役物で「おかわり」に入ればST200回、入らなければ時短100回という振り分けをしていたが、この機種の場合は実際には当たった時点でSTか時短かは決まっており、これを疑似役物を使って告知をしていたものだ。

確変か否かを役物を使ってガチでやっている点が新しく感じるが、実はずいぶん昔になるものの、同じく「役物で確変か否かをガチ抽選する機械」として2006年に銀座製(Sammy)の「CR寿司だニャン」という機械が発売されている。

V確タイプは、100%確変を前提としてMNRSを計算するため高確率があまり甘くできないデメリットや、それを役物でやるとなればゴトの心配などもあるが、玉の動きでドキドキワクワクさせるのはパチンコの基本。このような取り組みに今後も期待したい。

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