パチンコ、パチスロ業界ニュース

『遊技日本』

【コラム】非常事態/CRAナカムラ

投稿日:2020年4月2日 更新日:

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若125
はい皆様、世界がもう非常事態です。今回はマジメに語らせてもらいますね。

こういった非日常になってしまった以上、余暇産業が対応を間違うと真っ先に世間から非難を浴びるのが必然なワケで、そういう摂理も込みでのこの業界なんです、昔から。

パチンコが余暇として成り立つには絶対的に平和じゃないといけないんです。

後は会社を守るため、その先にある従業員の生活を守るため、経営者の方々は苦悩の日々を過ごされていることでしょう。

営業すれば世間から叩かれ、営業自粛すれば従業員の生活が守れない、そんなジレンマの中でどうすれば良いのでしょうか。大手チェーン店も週末の営業自粛を打ち出したりしていますが、問題は中小規模のホールは営業自粛=存続の危機、もしくは「危機」じゃなくてほぼ確実に資金が回らなくなってしまう事なんだよね。

知り合いの中小ホール経営者にも話は聞いていますが、営業するにしても客数の減り方が著しくて【来年1月末の完全新基準機への入れ替えを見据えた経営ができない】との声が多い。つまりは今を生き残るのに精一杯なんだ。

警察のお偉い方々、この新基準機への入れ替えが取り決められた時点で、こんな世界的非常事態は想像もつかなかったんだし、こうなった以上は救済処置を発動させる事はできないでしょうか。

せめて【旧基準機撤去の期限延期】をお願いしたい。

当然、業界全体で客数が落ち込んでいる以上は旧基準機ウンヌンに関わらず倒れる法人も相当数出るだろうが、それは「余暇産業としての宿命」であり、根本的に受け入れざるを得ない。期限が延期される事によって、新基準機への入れ替え資金をプールして今を生き残る事に集中できる。そして結果的に存続できる企業もそれなりの数になるはず。

じゃあ期限をいつまで延長するの?って話だが、そんな事は分からない。このコロナ騒動がいつごろどうなるかなんて想像もつかないし、まずは半年くらいの猶予を与えて可変的に延長と打ち切りを決めるしかないんじゃないかな。

業界として「直接的な余暇産業としての宿命」以外の要因で倒れる企業を少しでも減らし、また世間が平和になったら一緒に頑張ろうよ。

今は大手から中小まで全部が耐える時期なんだけど、明確に「いつまで」というのが全く見えてこない以上は今月来月を生き長らえる経営に特化していくしかないんだよ、元々体力が無い企業は。

この先もっとコロナウイルスの事態が深刻になって、パチンコという文化の灯が一旦消えるような事になるかもしれないが、そこまで行くのならそれはもうしょうがない。そこまで行かない事を信じて、生き残る事に集中できる環境を確保するのが「今必要な事」だと思う。

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

-コラム
-

Copyright© 『遊技日本』 , 2024 All Rights Reserved.