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【コラム】データ管理と出力信号

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コラム:ぱちんこ開発者の独り言

●【コラム】データ管理と出力信号
ホール運営において、データ管理の重要性は言うまでもなく大切である。ホールも企業であるが故、ユーザーから利益を頂かなければならないが、データ管理が甘いと、無駄が多く発生し、効果的な還元がユーザーにできない上に、ホール側も利益が削られるという誰も得をしない結果となる。

強豪ホールや、大手法人の方がデータ管理に関してずば抜けているイメージがあるが、実のところはそんなこともなく、むしろ、弱小と呼ばれるホールの責任者の方々は、今ある資源を有効的に活用するために、データ管理を徹底的に見つめ、有効活用しているホールは意外と少なくない。むしろ、そこまで徹底的に切り詰めないと、中小ホールは存続できないレベルに陥っているほど業界が縮小しているのは間違いない。逆にいえば、それほどまでに突き詰めれば、まだいくらでもやりようがあるともいえる。

そんなデータ管理であるが、実はその両輪となるもう一方は、信号出力である。こちらについて、自ら考え動いているホールは少ない。ご承知の通り、データ管理は、ホールコンを通して遊技台のデータを吸い上げるのだが、そのデータを吸い上げるために必要なものは信号出力である。

遊技機は不正対策防止等の観点から、規則的に遊技機への情報出力はNGであるが、遊技機からの情報出力は可能である。その遊技機から出される情報こそが、データなのである。この出力を正しく行えないと、そもそもデータ管理ができるわけがない。

例えば、ホールコンにしてもランプにしても「大当り」状態になるのは遊技台が「大当り」しているからではない。「大当り時に上がる信号」を「大当り」のデータとしてとるから「大当り」状態になる。そのため、「スタート」の信号を間違えて「大当り」に配線をつなげてしまうと、スタートの信号が上がるたびに「大当り」になる。

このようなケアレスミスは頻繁に起こる。例えば、大当り回数が0でスタートだけが上がり続けることで、まとめサイト等に「これだけハマった遊技機がある」などと取り上げられるケースがたまにあるが、それらのほとんどは配線ミスによるものである。つまり、データ管理をつきつめていくと、その大元にある信号出力について知っておく必要性が出てくる。

遊技機取扱説明書の出力信号のページを確認すると「特別電動役物作動装置作動中」などといった言葉で書いてあることがある。これらは遊技機の規則や名称を知っていないと理解しづらい内容もある。つまり、データ管理をつきつめていくと、信号出力を知っておく必要があり、それはすなわち、遊技機規則を知っておく必要がある。そこまでたどり着いて、初めて「真のデータ管理」ということができる。

■プロフィール
荒井 孝太
株式会社チャンスメイト 代表取締役
パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(http://chancemate.jp/)を設立。
パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、開発だけではなくホール向け勉強会や講演会など多数開催。

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